2023年4月19日、カナダの公務員組合であるPublic Service Alliance of Canada(PSAC)は、連邦政府との合意に至らなかったため、155,000人以上の公務員がストライキに入ったと18日の夜に発表しました。
<5月1日追記> 5月1日に、ストライキの終結が発表されました!(ただしCRAのストライキは継続) 詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
ストライキの影響が及ぶ行政サービス
ストライキの影響が及ぶ連邦政府の機関には、カナダ移民省(IRCC)、カナダ歳入省(CRA)、サービスカナダ(ESDC)などのカナダ滞在中の皆さまと関わりのある機関が含まれます。<出典:IRCC、CRA、サービスカナダ>
影響や遅延が予想されるサービス
- ビザ申請の処理(IRCC)
- Tax Return申請の処理(CRA)
- バイオメトリクス(サービスカナダ)
- Job Bank(サービスカナダ)
- LMIA申請の処理(サービスカナダ)
提出された申請の処理や、窓口業務はストライキの影響で遅延が予想されます。
引き続き利用可能なサービス
- オンラインによるビザ申請提出(IRCC)
- オンラインアカウントの利用(IRCC)
- カナダ国外のVisa Application Center(VAC)の業務
- Canada Child Benefit(子ども手当)の支給(CRA)
- SINナンバーの発行(サービスカナダ)
- EI(雇用保険)の支給(サービスカナダ)
日本でのバイオメトリクス登録は日本のVACオフィスで行われるため、ストライキの影響を受けないはずですが、バイオメトリクスのリクエストレター発行の遅延などが予想されるため、注視が必要です。
<4月21日追記> 4月21日に、日本から申請した学生ビザの承認が出ました! こちらはストライキ開始以前に申請済みだったため、審査のほとんどはストライキ前に終わっていた可能性もありますが、ストライキ中でも承認が出たのは明るい材料です。
これからビザの申請をする、あるいは既に申請済みで審査待ちの場合、ストライキの影響を受けます。
詳しくは、Canago-Visaまでご相談ください。
ストライキの内容は?
今回のストライキは、1月から続いていた交渉が合意に至らなかったことによるもので、PSACは、公正な賃金、ワークライフ バランスの向上、職場の包括性向上、一時解雇の削減を要求しています。
また、PSACは公務員が引き続きリモートで勤務できることも要求しています。PSACは、COVID-19 のパンデミック下において、公務員がオフィスにいるときと同じくらい効果的にリモートで作業できると主張していますが、カナダ連邦政府は、この要求が公共サービス提供に悪影響を与えるものだとして反対しています。