IRCC 今後の移民受け入れ計画の発表

IRCCより、2024年から2026年のImmigration Levels Plan（移民受け入れ計画）の発表がありました。（出典：IRCCウェブサイト）

概要

IRCCより、2024年から2026年のImmigration Levels Plan（移民受け入れ計画）の発表がありました。

既に発表済みの現行の計画に基づき、引き続き、2024年に485,000名、2025年に500,000名、2026年に500,000名の新規移民の受け入れを目指すというのが概要です。

中でも、(1)経済成長、(2)家族支援、(3)人道的危機への対応を優先としています。

また、2022年にケベック州外のフランス語話者永住者を4.4%増加させることに成功したことをふまえて、2024年に6.0％、2025年に7.0％、2026年に8.0％の増加を目標にしています。

この計画は、近年の移民受け入れ体制の急速な成長を象徴していると言えます。

以下、主要となるカテゴリー別に見ていきましょう。

(1)経済成長：Economic Class

■目的

　　-労働市場の安定、経済成長、地球環境保護計画(Net-Zero)やデジタルエコノミーの推進

　　-人材不足とされている分野(STEM、トレード、運輸、農業)を補強し、企業の成長に繋げる

■目標移民数

　　全体の約60％

(2)家族支援：Family Class

■目的

　　-新規移民の幸福と社会適応

　　-労働者をサポートする家族を受け入れることによる家計収入や労働市場の安定

■目標移民数

　　全体の約23％

(3)人道的危機：Refugees and Protected Persons/Humanitarian & Compassionate and Other

■目的

　　-援助を必要とする人々への保護の提供

■目標移民数

　　全体の15-20％

今後の方針

「新規移民受け入れる」とは、単に設定された受け入れ目標の達成だけでなく、新規移民とカナダ人の双方に必要な、住居や医療をはじめとした生活基盤の支援やサービスを整備することも含まれています。適切なサポートを提供するために必須の調整・協力・交流・パートナーシップの強化に向けて、IRCCは政府全体および社会全体のアプローチを確立するための初期の取り組みを行っているとのことです。

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