
IRCC
地方コミュニティの発展を目的とした新たな永住権パイロットを発表
2025年1月30日、IRCCは、地方コミュニティの発展を目的とした新たな永住権パイロットを開始することを発表しました。
(出典:こちら)
【2025年2月6日 追記】
各パイロットの受付開始が発表されました。
しかしながら対象となる14コミュニティのウェブサイトは一つも整備されておらず、まだ申請提出できる状態にはなっていません。
【2025年4月28日 追記】
RCIPの詳細が発表されました!
◆RCIPの詳細:こちら
◆FCIPの詳細:こちら
2つの新たな永住権パイロット
カナダの地方およびフランス語圏の少数派コミュニティは、カナダの経済と文化に重要な貢献をしています。
しかし、多くの新移民が都市部に集中する中で、これらの地域は独自の労働市場や人口の課題に直面しています。
そんな中で、the Rural and Northern Immigration Pilot(RNIP)は、地方の企業と必要な技能を持つ移民をつなぐ成功例となりました。
IRCCはこの功績を受け、新たに以下2つの移民パイロットを導入することを決定しました。
これは、RNIPを一時的な永住権申請パイロットではなく、恒久的なプログラムとして確立するための一環とされています。
2つの新パイロットの目的は以下の通りです。
◆the Rural Community Immigration Pilot (RCIP)
→地方の労働力不足に対応し、地域企業が必要な人材を確保できるようにすることを目的としています。
◆the Francophone Community Immigration Pilot (FCIP)
→ケベック州以外のフランス語圏少数派コミュニティに定住する新移民 (フランス語話者) の増加を目指します。
 これにより、これらの地域の経済発展を促進し、人口バランスの回復と増加を図ります。
IRCCと参加コミュニティの協力
これら2つの新パイロットには18の地方コミュニティが参加予定です。
各コミュニティはパイロット運用において、以下の活動を行います。
- 重要な労働力不足分野を特定
 - 信頼できる雇用主を指定
 - 適格な候補者をIRCCに推薦し、永住権取得を支援
 
IRCCは、各コミュニティが雇用主や移住希望者に対して申請時期や詳細情報を提供できるよう、各コミュニティへのトレーニングや準備を進めています。
上記より、指定雇用主の元で指定職種に従事している外国人が、雇用主・コミュニティの推薦にを受けることで永住権申請ができるというシステムになることが予想されます。
参加コミュニティ一覧
◆RCIP参加コミュニティ
| ノバスコシア州 | ピクト郡 (Pictou County) | 
| オンタリオ州 | ノースベイ (North Bay) サドベリー (Sudbury) ティミンズ (Timmins) スーセントマリー (Sault Ste. Marie) サンダーベイ (Thunder Bay)  | 
| マニトバ州 | スタインバック (Steinbach) アルトナ/ラインランド (Altona/Rhineland) ブランドン (Brandon)  | 
| サスカチュワン州 | ムースジョー(Moose Jaw) | 
| アルバータ州 | クレアスホルム(Claresholm) | 
| ブリティッシュコロンビア州 | ウエスト・クートネイ (West Kootenay) ノースオカナガン・シュスワップ (North Okanagan Shuswap) ピースリアード (Peace Liard)  | 
◆FCIP参加コミュニティ
| ニューブランズウィック州 | アカディアン半島 (Acadian Peninsula) | 
| オンタリオ州 | サドベリー (Sudbury ティミンズ (Timmins) スペリアーイースト地域 (Superior East Region)  | 
| マニトバ州 | サンピエールジョリー (St. Pierre Jolys) | 
| ブリティッシュコロンビア州 | ケロウナ (Kelowna) | 
RCIP申請条件の詳細
①申請条件
- 各コミュニティのDesignated Employerからのジョブオファーがある
*こちらから、各コミュニティごとに確認ができます。 - 過去3年以内にオファーを受けた職種・関連職種での就労経験がフルタイム1年 (1560時間) 以上ある
 - 過去2年以内に下記のいずれかの言語テストを受験している
– IELTS (General)
– Celpip-General
– PTE Core
– TEF
– TCF - カナダ国内外問わず高校卒業以上の学歴がある
*カナダ国外の学歴の場合学歴査定が必須となります 
②ジョブオファーを獲得したら
各コミュニティによるアプリケーションのチェックが行われます。
特に以下については重点的に確認されます。
 – オファー職種が優先職種 (セクター) であること
 – ジョブオファーが本物であること
 – RCIP申請条件を全て満たしていること
上記チェックポイントをクリアすると、永住権申請に進むことが可能となります。
