IRCC 地方コミュニティ発展を目的とした新たな永住権パイロットを発表

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地方コミュニティの発展を目的とした新たな永住権パイロットを発表

2025年1月30日、IRCCは、地方コミュニティの発展を目的とした新たな永住権パイロットを開始することを発表しました。
(出典:こちら

【2025年2月6日 追記】
各パイロットの受付開始が発表されました。
しかしながら対象となる14コミュニティのウェブサイトは一つも整備されておらず、まだ申請提出できる状態にはなっていません。
(RCIP:こちら
(FCIP:こちら

2つの新たな永住権パイロット

カナダの地方およびフランス語圏の少数派コミュニティは、カナダの経済と文化に重要な貢献をしています。
しかし、多くの新移民が都市部に集中する中で、これらの地域は独自の労働市場や人口の課題に直面しています。
そんな中で、the Rural and Northern Immigration Pilot(RNIP)は、地方の企業と必要な技能を持つ移民をつなぐ成功例となりました。
IRCCはこの功績を受け、新たに以下2つの移民パイロットを導入することを決定しました。
これは、RNIPを一時的な永住権申請パイロットではなく、恒久的なプログラムとして確立するための一環とされています。

2つの新パイロットの目的は以下の通りです。

◆the Rural Community Immigration Pilot (RCIP)
→地方の労働力不足に対応し、地域企業が必要な人材を確保できるようにすることを目的としています。

◆the Francophone Community Immigration Pilot (FCIP)
→ケベック州以外のフランス語圏少数派コミュニティに定住する新移民 (フランス語話者) の増加を目指します。
 これにより、これらの地域の経済発展を促進し、人口バランスの回復と増加を図ります。

IRCCと参加コミュニティの協力

これら2つの新パイロットには18の地方コミュニティが参加予定です。
各コミュニティはパイロット運用において、以下の活動を行います。

  • 重要な労働力不足分野を特定
  • 信頼できる雇用主を指定
  • 適格な候補者をIRCCに推薦し、永住権取得を支援

IRCCは、各コミュニティが雇用主や移住希望者に対して申請時期や詳細情報を提供できるよう、各コミュニティへのトレーニングや準備を進めています。
上記より、指定雇用主の元で指定職種に従事している外国人が、雇用主・コミュニティの推薦にを受けることで永住権申請ができるというシステムになることが予想されます。

参加コミュニティ一覧

◆RCIP参加コミュニティ

ノバスコシア州ピクト郡 (Pictou County)
オンタリオ州ノースベイ (North Bay)
サドベリー (Sudbury)
ティミンズ (Timmins)
スーセントマリー (Sault Ste. Marie)
サンダーベイ (Thunder Bay)
マニトバ州スタインバック (Steinbach)
アルトナ/ラインランド (Altona/Rhineland)
ブランドン (Brandon)
サスカチュワン州ムースジョー(Moose Jaw)
アルバータ州クレアスホルム(Claresholm)
ブリティッシュコロンビア州ウエスト・クートネイ (West Kootenay)
ノースオカナガン・シュスワップ (North Okanagan Shuswap)
ピースリアード (Peace Liard)

◆FCIP参加コミュニティ

ニューブランズウィック州アカディアン半島 (Acadian Peninsula)
オンタリオ州サドベリー (Sudbury
ティミンズ (Timmins)
スペリアーイースト地域 (Superior East Region)
マニトバ州サンピエールジョリー (St. Pierre Jolys)
ブリティッシュコロンビア州ケロウナ (Kelowna)