IRCC
国境でのビザ手続き(Flagpoling)の終了を発表
カナダ政府は、2024年12月23日23時59分(ET)をもって、Flagpoleすなわち、国境での就労ビザ(Work permit)、学生ビザ(Study permit)発給手続きを終了すると発表しました。(出典)
フラッグポールとは
カナダにすでに何かしらのビザでカナダに滞在をしている外国人が、カナダを出国してアメリカ・サンピエール島・ミクロン島へ行き、陸路の国境でのビザ手続きを目的としてカナダにまた戻ることを指します。
すでにカナダに滞在している人のビザ手続きに割いていた膨大な時間・労力を削減することで、国境での本来の業務である新規入国者の審査等に専念することが目的とのことです。
弊社コンサルタントがIRCCに確認済みの情報
フラッグポールでの手続きには
①書類を提出し、審査してもらったうえでビザの許可をもらう
②すでにオンライン申請を済ませ、許可通知を受け取った状態で、ビザ原本を発行してもらう
という2つがあります。
詳細な発表はされていませんが、弊社のコンサルタントが移民局に確認をしたところ、
「②すでにオンライン申請を済ませ、許可通知を受け取った状態で、ビザ原本を発行してもらう」についても今回の発表に含まれるとのことでした。
これにより、これまではワーキングホリデーのPOEレター(許可通知)を持って陸路の国境でビザの原本を発行してもらうことが可能でしたが、今後はこういったこともできなくなったと言えます。
実例
◆日時:2024 年12月30日
*日帰りでアメリカから入国
◆場所:Abbotsford-Huntingdon
◆ビザの種類:学生ビザ
*ビザ申請ではなく、すでに許可通知がある状態でのビザ発行手続きでした
◆結果:ビザの発行は不可
対応したオフィサー曰く、
①ビザの種類に関わらず、フラッグポールは不可
②日帰りでの出入国であればフラッグポール (ビザ手続きを目的とした出入国である) とみなす
③自国へ一時帰国して、飛行機でカナダに再入国すれば空港でビザの発行が可能
とのことでした。
ここで疑問が残るのは、
◆1泊以上してから戻ればフラッグポールとみなされず、手続きが可能なのか?
◆アメリカから空路でカナダに入国した場合でも手続きは出来ないのか?
という点ですが、こちらに関してはIRCCからも明確に発表されておりません。
今後の動向
こういった大きな制度変更の場合、現場オフィサーが細部まで把握していないことも多く、オフィサーによって判断が異なる可能性もございます。
お急ぎでない方は、IRCCからの追加のアナウンスを待ってからのほうが良いかもしれません。
いずれにせよ、現時点で最も安全な方法と言えるのは【自国に一時帰国してから飛行機でカナダに入国し、空港にて手続きをする】方法かと考えられます。但し、こちらもビザの発行が保証されているわけではないようです。(後述参照)
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【2025年1月2日追記】
IRCCに再度問い合わせたところ、
“出国先がどこの国であろうと、カナダ国外の滞在日数が何日であろうと、空路であろうと、担当オフィサーが「ビザ取得を目的としてカナダを出国後、再入国した」とみなせばFlagpolingにあたる”
という回答がありました。
すなわちオフィサーの判断によっては空路での手続きも不可となる可能性があるようです…
先日の国境オフィサーが言っていたことと異なる部分もあるため、弊社では引き続き情報収集をしてまいります。
新たな発表がありましたらこちらでまたお知らせいたします。