パンデミックによる労働力不足を解消するための新たな政策

2022年4月22日、パンデミックによる労働力不足を解消するため、カナダ移民局が新たな政策を発表しました。

2022年7月からExpress EntryのITA発給の再開

2020年と2021年の渡航制限により、カナダ国外在住者からの審査が遅れ、大量のバックログ(2021年9月時点で111,900人)を抱えていました。それを解消するためにカナダ移民局は一時的にExpress EntryのITAの発給を止めていましたが、バックログ解消の見込みが立ったことから、2022年7月初めには再度ITAの発給が開始されます。新しく受け付ける永住権申請については、6か月以内での審査完了を目指すと発表しています。

PGWP(ポスグラ・Post Graduation Work Permit)ビザの延長

2022年1月~12月※2021年9月20日から2022年12月末にPGWPの有効期限が切れる方は最大18か月延長できる施策が2022年の夏からスタートします。詳細は今後発表されます。
※移民大臣がTwitterで対象期間の変更を発表しました。

有能なカナダの留学生は、労働力が不足しているカナダにおいて重要な役割を担っています。PGWPの有効期限を間近に控える人の多くがカナダ国内の主要な産業で活躍をし、毎年多くのPGWP保持者が永住権を取得しています。2021年には157,000人の元留学生が永住権保持者になり、そのうち88,000がPGWPから直接永住権を獲得したことから、PGWPを延長できることにより、よりおおくの優秀な留学生が永住権を得てカナダの労働不足解消に貢献できるようになると期待されます。

Visitor滞在者によるカナダ国内からのWork申請が2023年2月まで可能に

Visitor滞在者はカナダ国内からのWorkの申請ができませんでしたが、2020年8月に特別措置が発表となり、2022年2月末まではカナダ国内にいたままWorkの申請・取得ができるようになっていました。今回その特別措置がさらに延長となり、2023年2月まで可能となりました。

TR to PR Pathwayの特別措置(2022年夏から)

-Pathwayの申請者は審査期間中にカナダに滞在している必要がなくなりました

-Pathwayの申請者で審査を待っている間、2024年まで有効なOpen Work Permitが申請できるようになり、再度ビザを延長する必要がなくなりました。これはそれまでにすべての永住権申請が審査されることが保証されることにもなります。

-家族が一緒に暮らせるようにするため、TR PR to Pathway申請者の同行家族がカナダ国外にいる場合、オープンワークパーミットが申請可能になりました。


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