ポスグラ
(Post Graduation Work Permit)
カナダでは一定の条件を満たして学業を修めると、卒業後に、ポストグラデュエーションワークパーミット(Post Graduation Work Permit)と呼ばれる就労ビザを申請することが可能です。
ポストグラデュエーションワークパーミットは、日本人留学生の間では通称「ポスグラ」と呼ばれています。
ポスグラは長期で働ける上に、雇用主が限定されないオープン就労ビザなので、永住権の申請にもつながりやすくなります。
卒業するプログラムの条件
- 8か月以上の就学期間であること
- 50%以上が対面授業(オンラインではない)であること
- バチェラー(学士)以上の学位が与えられること(公立、私立どちらでも可)
- ディプロマ、サーティフィケートの学位が与えられること(公立カレッジのみ)
州から認定された一部の私立カレッジのプログラムはポスグラの対象となります。
プログラムがポスグラの対象かどうかは、DLI (Designated Learning Institutes)のウェブサイトで確認できます。
ポスグラの有効期間
発行されるポスグラの有効期間は、卒業するプログラムの長さによって異なり、8か月~3年間有効のビザが発行されます。
プログラムの長さが8か月から2年の間の場合、プログラムの長さと同じ有効期間のポスグラが発行されます。
2年以上のプログラムを卒業した場合、3年間有効のポスグラが発行されます。
なお、オンライン授業を受けた期間はポスグラの有効期間に算入されませんのでご注意ください。
COVID-19への特別措置として、カナダ国内からオンライン授業を受けた期間は2024年8月31日までポスグラ期間に算入されます。
申請者の条件
- 就学期間全体をとおして、カナダでフルタイムの学生のステイタスを保持していたこと
- 公立大学・カレッジでは一般的にセメスター毎に最低3科目、9単位を履修することがフルタイムの条件
- 休学する場合は、学校から文書で休学許可を受け取っていること
- 学校から成績証明書および申請資格を満たしていることを示す正式なレターが発行されていること
- 学校終了日から180日以内に申請を行うこと
- ポスグラは一生に一度のみ取得が可能なため、過去に取得してる場合は取得不可
上記の条件を全て満たし、学生ビザの有効期間内にポスグラの申請を提出すれば、ポスグラ申請の結果がでていなくてもフルタイムで就労が可能になるという特別ルールがあります。
申請方法
いくつかの方法があり、その方の状況等により申請方法が異なります。
国内申請
カナダ国内から申請する場合は、申請する時点で学生ビザの有効期限が残っているか、ビジターなど他の短期滞在ステータスを持っている必要があります。
国外申請
国外からの申請が承認されるとPOEレターが発行されます。
カナダ入国時にPOEレターとポスグラを引き換えます。
POE申請(国境申請)
※2024年6月21日よりポスグラ国境申請の受付はしないこととなりました。
カナダ入国時に空港で、あるいはカナダを出国、再入国する際にポスグラを申請することができます。
その場で審査が行われるので、学校からの卒業証明書、成績証明書など申請に必要な書類を全て持参します。
カナダを出国、再入国する場合には、再入国の際に有効なカナダ滞在ステータスを保持している必要があります。(Maintained Statusでも可)
ポスグラから移民への道
カナダの学歴・職歴を活かして移民申請をする方法は様々です。
こちらをご覧ください。