ファミリークラス
国内申請以外の配偶者が就労ビザ申請可能に
その他配偶者就労ビザの延長が可能に
2026年5月26日の政府発表で、ファミリークラスの申請プロセスの改善と強化が発表されました。
これは、永住権申請中の家族が一緒に暮らすことを支援するためのものです。
(出典:カナダ移民省ウェブサイト)
TRV審査プロセスを改善
日本人はカナダにビザ免除で入国できるので直接関係ありませんが、多くの国では、カナダに入国する際に一時滞在ビザ(Temporary Resident Visa)が必要となります。
そうした国の永住権申請中の配偶者が、カナダでもう一方の配偶者と一緒に住むためにTRVの申請をしたところ、「滞在期間終了後にカナダを離れることが確認できない」という理由で却下されるケースが過去に多くありました。
こうした矛盾を解消するため、今回、以下の2項目が発表されました。
- ファミリークラス(配偶者・コモンロー)申請者がTRVを申請した際の処理時間の短縮
- 上記TRV申請者向けの新しい専用処理ツールの導入
ファミリークラス申請者のための新たなオープン就労ビザ
従来、ファミリークラス(配偶者・コモンロー)の申請者は、国内申請の場合のみ配偶者就労ビザの申請が可能で、申請者は審査期間中カナダ国内に居住する必要がありました。
それに対し今回、国内申請以外の申請者も、オープン就労ビザの申請をすることが可能になると発表されました。
さらに、申請者の扶養児童もオープン就労ビザの申請が可能になります。
「国内申請以外の申請が具体的に何を指すのか?」、「永住権申請と同時に就労ビザ申請ができるのか?」、「何歳以上の扶養児童が就労ビザの対象になるのか?」など今回の発表では明らかになっていませんが、今後制度の運用方法が明らかになったら当記事に加筆します。
<6月6日追記>
制度の具体的な運用方法が、パブリックポリシーとして発表されました(出典:IRCCウェブサイト)
明らかになったのは、以下の項目などです。
- 申請の対象者
カナダに居住する、国内申請及びファミリークラスの申請に含まれる配偶者と扶養児童 - 申請のタイミング
必要書類にAcknowledgement of Receipt(AOR)が含まれることから、ファイルナンバーを受け取った後に申請することが求められます。 - 申請方法
オンラインで申請 - 扶養児童の就労可能年齢
州の法律、規則と保護者の判断による
期限切れ間近のオープン就労ビザの延長
今回の発表の最後に、2023年8月1日から12月31日までの間に有効期限の切れるオープン就労ビザの所持者が、18か月の就労ビザ延長を申請できることが明らかになりました。
これは、最近発表されたポスグラの延長と似た措置です。
延長の対象となるのは、次の条件に当てはまる人です。
- 永住権申請済みの申請者とその配偶者
- ファミリークラスで申請済みの配偶者とその扶養児童
- ほとんどの就労ビザ所持者の配偶者とその扶養児童
- 学生ビザ所持者の配偶者
「配偶者のオープン就労ビザの元となった就労ビザ、学生ビザは延長されないのか?」、「「ほとんどの就労ビザ」には何が含まれるのか?」など今回の発表では明らかになっていません。
詳細が発表されましたら当記事に加筆します。
詳しくは、Canago-Visaまでご相談ください。